志摩尾鷲熊野でアジ アオリ シーバスを追いかけて

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15イグジスト インプレ

今年既に18イグジストがデビューし今更感がありますが15イグジストのインプレをUPしてなかったので書いてみたいと思います。

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初代05イグジストから数えて三代目にあたるこの15イグジストですがベースは二代目の12イグジストでそのマイナーチェンジモデル。

それだけにボディ形状や内部構造の大きな変更は無いものの12イグジストから培われた数多くのデータを元によりブラッシュアップされたパーツを使われておりモデルとしては熟成されてより完成度の高いリールに仕上がっているDAIWA自慢のZION製フラッグシップモデル、12イグジスト系の集大成。

12モデルから3年の歳月の間に確立されたマグシールドベアリングや新型ザイオンエアローター等の新テクノロジーをフルに搭載して登場したアップデート版だけあって2500番以上の番手でのザイオンボディの耐久性に疑問を持ち12イグジストを見送った私もとりあえず12ルビアスを使用して見て耐久性に納得したのと見た目のカッコ良さも手伝いついつい手を出してしまいました。


外観

黒を基調とし金色の差し色でシックな高級感を演出していてシルバーを基調とした初代05イグジストとは対称的な見た目だがどこか落ち着いた大人向けのカッコ良さ。
同じ黒と金を基調としているがカーボンシール等で装飾された派手派手しいモアザンとは違う渋さがある。

巻き心地

云わずもがな旧リアル4系の05イグジストとは違うしっとりとしたシルキーで遊びの感じられないカチッとした巻き心地で友人の12イグジストよりも更にしっとりと感じられる。

恐らくドライブギア左右のベアリングがマグシールドベアリングに変更されている為余計にそう感じさせるのかと思いますが決して巻きが重いと言うレベルでのシットリ感UPでは無くシーバスやバス、ネイティブトラウト等の巻きの釣りでの使用では必要十分な軽さ(むしろ17スティーズやプレッソLT以外の現行機種では断トツで軽いはず)で防塵防滴性能が向上しむしろ好感触。

これも恐らくマグシールドボールベアリングの影響があるのかもしれませんが新型ザイオン製エアローターによるローターのさらなる軽量化がはかられていますが初動の軽さは12イグジストと殆ど変わらない感じ。
でも確実に新型ローターの軽量化は巻き初めの軽さに効果があるでしょうからマグシールドベアリングをオイルチューンのベアリングに交換したら真価を発揮するでしょうね。
実際にDAIWAは17スティーズtypeⅠ、Ⅱと言うマグシールドレス機を発表して以来18イグジストにも低番手にはマグシールドレスの機種を用意していますし。

まぁエリアトラウトやアジング等の巻きの軽さを重視する釣りの場合は私ならマグシールドレスに変更しますが正直そこまで釣果に差が出るほどの違いではないのでこの辺はもう殆ど自己満足の範囲ですね。
それこそトーナメンターや余程のコダワリのある人
が必要とする巻きの軽さの違いなので。
一般的な実釣で必要な巻きの軽さと言うレベルはHギアにもかかわらず十分過ぎるほど満たしていて前モデルより防塵防塵性能がUPしていると言う正常進化を果たしていると思います。

ドラグ性能

1番実釣において性能の向上が感じられる箇所。
UTDからATDへのアップデートとメインシャフトのドラグ支持部の延長によりスプールのフラツキの安定性向上とATDと言うその名の通りオートマチックに魚の走りの強さに追随して出てほしい時にだけ出てくれるドラグに仕上がっていて好感触。
フッキングの時とファイト時にドラグ調整が必要無くなるもしくは最低限で済むようになったのは素晴らしい。
中にはこのATDのドラグの効き方が好きじゃない人もいるようですが私は大歓迎なアップデートでした。

(因みに15ルビアスのATDも体験していますが15イグジストの方がON/OFFの安定性があるように感じます。ザイオンローターの強度とスプールの差が効いているのかも)


自重

ダイワ2500番ボディに専用のパワーライトノブを装着されているのにも関わらず195gと軽量。
2506番はエギング仕様なのでこのノブですがI型ノブへ交換する事によって190g程度まで軽量化可能。
更に軽量なカスタムハンドルへ交換したら更に軽量化が果たせると思いますが純正で十分な軽さだと思います。
後発の17スティーズの2500番手のtypeⅡは178gなので純正パーツでも組み合わせ次第で同じ位にダイエット可能でしょうがエギング、シーバス、ネイティブトラウトで使用する分には必要ないでしょうね。
これ以上軽くしてメリットが感じられるとしたらディープアジングやバスのライトリグでのフィネスな穂先を立てる釣り位なもんでしょう。

飛距離、ライントラブル

これに関しては12ルビアス、15ルビアス、13セルテートとたいして違いは感じないですかね。
まぁスプール径の規格が共通でスプールエッジの形状も殆ど変わらないので当たり前と言えば当たり前ですが。
ただルビアスと違いが出るのは摩耗によるベール下がりでスプールへの巻き形状が逆テーパーになりすぎて来た頃合の飛距離とライントラブルでしょうね。
イグジストザイオン製エアローターは今のところベール下がりが見られず調整を必要せずに最初の飛距離とノートラブルを保ってます。
ビアス以下の機種で逆テーパーが強くなって購入当初よりライントラブルが発生してきたなと言う人はベールの角度を調整してみることをオススメします。(調整が出来ない人はダイワへ修理依頼!)
17セオリー以降の17スティーズやLTシリーズはスプールエッジ形状が大幅に違う(シマノが出したAR-Cスプールがパッと見で効果を訴求しやすくしてウケた為かもともと逆テーパー形状だったABSスプールのエッジを見るからにわかってもらえるよう大型にしただけですが)為飛距離に違いが出ると言う人もいますがその辺はそれらのリールを購入したらまた比較してみようと思います。
まぁ恐らくスプールエッジの面積が大きくなる分スプール径が同じなら飛距離は伸びるどころか落ちそうなもんですが。。

※因みにスプールエッジ形状は殆ど変わらないとは書きましたが旧リアル4と現行リアル4では若干違い更にルビアス以上の上位機種や専門機種では機種の発売時期が新しくなるほど逆テーパーの角度と面積が大きくなっている模様。

総括

18イグジストが発売され型落ちになってしまった15イグジストですがその性能はダイワ製小型リールではやはり未だに最上級ですね。

自重の軽さだけで言えば15イグジストよりも軽い下位機種も出てはいますがしっとりとしたシルキーなのに初動の軽い巻き心地や精度の高い部品を使われしっかりとクリアランスを詰め組み上げられている事による耐久性はルビアス以下の機種とは比べようも無い仕上がりです。
長い期間使えば使うほど実感してくるギアのヘタリやそれによるシャフトのガタツキ等の部分にはなりますがほぼ同じタイミングで購入した15ルビアスよりも間違いなくガタやノイズ無く初期性能は保ち続けています。

まぁ剛性や耐久性と言う所ではやはりガッチリとした歪みに強いメタルボディでギアをホールドしているセルテートに遅れをとりますが軽さやバランス等他の面でトータル的にこのリールの右に出るのは恐らく18イグジスト以外ないでしょう。

既に廃盤になってしまい新品購入は難しくなってはきていますがまだ破格の値段で売っている所もあるようですから入門リールからのステップUPで15ルビアスやセオリーを買おうかと迷っている方や長いこと使える軽量リールが欲しいと思っている人は見つけたら買いだと思います。
特に冬にはエアメタル(マグネシウム)ボディの18イグジストとは違いザイオンボディですから冷たくならないのも利点ですしね。

それか15イグジストが欲しいけど見つからない!と言う方はマグシールドがいらなければ共通ボディの17スティーズやプレッソリミテッドって言う手もあります!

私もアジング用にプレッソか17スティーズ欲しい。