志摩尾鷲熊野でアジ アオリ シーバスを追いかけて

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メビウス85ML インプレ 秋イカとウルトラライトショアジギに

記録的な豪雨や記録的な猛暑に過去希に見る被害をもたらした台風と散々な夏でしたが今年もやっと終わりが見えてきましたね。
次の秋雨前線が過ぎた頃から釣り人が待ちに待ち望んだ色んな釣りものにベストシーズンの秋がやって来そうです。

その中でも人気のターゲットと言えば何よりも・・・アオリイカ
ソルトルアーでは特に人気のターゲットですね。
しかも秋は春から夏にかけて産まれた秋イカと呼ばれる大量の新子が手軽に狙えるシーズン。
エギングを始めるには格好のシーズンでもある訳です。

と言うことで今回のお題はそんな秋のアオリイカを狙う為にドンピシャなロッドのインプレをお届けしたいと思います。

秋、特にシーズン初期の秋アオリは1キロを越えるような春のアオリイカと違いアベレージサイズが手の平程度と小型。
その為使用するエギもおのずと小型の物になり2.5号から3号がメイン、使用するロッドもそれに合わせて春イカ用のロッドよりもライトなMLクラスが扱いやすくベスト。

勿論、秋でも3.5号のエギと春イカ用のロッドで釣れないことはないですが正直これから始めようとする初心者には扱いにくくオススメ出来るかと言えばNO。
その点2.5号のエギから3.5号のエギをオールマイティに扱えるMLクラスのロッドなら秋イカに始まり春イカまで年中使うことが出来て最初の一本としては最適ですからね。

そんなMLクラスのエギングロッドで今回紹介するのはこのブログでもトップクラスの検索ワードにもなっている

ヤマガブランクスのメビウス85ML。

メビウス85ML

以前友人がメビウス86Mを購入したのでインプレしたことがありますが今回はそのライト版の85ML。
と言っても今回も私が購入したのでは無く別の釣友が購入したので軽く使わせてもらって新子を釣って来ただけなのですがw

まぁそれでも私が秋イカ用に追加購入した16カラマレッティー862MLと比較しながら使ってみたので参考程度にはなると思いますのでどうぞ。

まずはスペック。

ヤマガブランクス メビウス85ML

●アクション:ビシバシ&スラックジャーク
●ウェイト:93g
●セクション:2pcs
●ルアー:2.5~3.5号
●ライン:PE0.5~0.8
●カーボン:96.4%
●ジョイント:逆並継
●ガイド:Fuji SicステンフレームKガイド(バット側ダブルフット)
●リールシート:Fuji VSS16

とまぁ86Mと同様、日本製で25000円程度と言う価格帯でしかも自重が93gと軽量。
富士のSicリング仕様のステンレス製Kガイド(一部ダブルフット)にVSSリールシートと必要にして十分のパーツ構成ですね。

86Mの時も書きましたがこの軽さでガイドがステンレス製と言うのがスゴイ所。
チタン製ガイドより数g重いステンガイドを使っているのにシングルフットのチタンフレームガイドのカラマレッティー862MLよりも1g軽量なんですから。
逆並継と印籠継と言う違いでカラマの方が重くはなっているんでしょうがそれでもメビウスはブランクスとグリップのパイプシート周りでかなりの軽量化を成しているんでしょうね。

これはブルーカレントⅡにも言えることですが使用しているパーツの割りに軽い仕上がりで驚きです。


アクション、操作性


ビシバシ、スラックジャークと言う表記ですがテーパーデザインはレギュラーファストですね。
一概にレギュラーファストと言ってもレギュラー(ミディアム)寄りとかファスト寄りとか細かく分けることが出来る訳ですがこのメビウス85MLはレギュラーファストとレギュラーの中間と言えばより分かりやすいと思います。

メビウス85ML テーパーデザイン

メビウス86ML
                 ↓ココ!
ファスト⬅️➡️レギュラーファスト⬅️➡️レギュラー

16カラマレッティー862ML
          ↓ココ!
ファスト⬅️➡️レギュラーファスト⬅️➡️レギュラー

2.5号のエギでの使用感としてはメビウス85MLはオーソドックスな1ピッチのシャクリやジャーク、間を空けたダート、2段シャクリは問題無し。
けれどレギュラー寄りのレギュラーファストの為、細かなトゥイッチの様なピッチの細かいシャクリはやりにくい感じ。
その様な繊細な操作を2.5号のエギでやりたいならメーカーHPにあるように85MLよりも79Lの方が向いているかもしれません。
この85MLは3号をメインにしつつ2.5号、3.5号も使えると言ったテーパー、パワー配分ですね。
シーズンとしては初秋よりもアオリのサイズが良くなりエギの号数も3号がメインになってくる10月から11月中旬と言った所でしょうか。
3号エギならメーカーの記述通りビシバシからスラックジャークまで快適にこなせそうですし3.5号エギには若干ビシバシは厳しくともスラックジャークの様なレギュラー寄りのレギュラーファストテーパーを生かしたシャクリが生かせそうです。


キャストフィール、飛距離


これはレギュラー寄りのレギュラーファストと言うテーパーデザインと適度な張りのブランクスのお陰で文句なしの飛距離が出ます。
軽い2.5号エギでもしっかりと重みを乗せてキャストすれば気持ち良く遠くまでエギを運んでくれるし 20gのメタルジグやメタルバイブをフルキャストしてもブランクスが負けている様な印象は無くむしろまだもう少し上のウェイトまで背負える印象。

16カラマレッティー862MLでは投げるのを躊躇するような28gのメタルジグでも投げ方を気を付ければフルキャスト出来そうな感じですね。
(まぁ流石に28gはオーバーウェイトなのでやらない方がいいですが・・ブランクスを痛めますし)


ロッドバランス、先重り


ロッドバランス、持ち重りに関してはこの日合わせていたリールがストラディックで特別軽いリールじゃなかったと言うのがあるので余り参考にならないかもしれませんが先重り感は気にならないレベル。
ツーフィンガーでシャクリの動作に適度に抵抗がかかって自分の感覚では快適でした。
あえてスリーフィンガーやフォアグリップのみを握る様な持ち方をしようとは思いませんでしたね。
この辺はまた軽いリールをつけている時に使わせてもらって追記したいと思います。


総括


93gと言う軽量設計ながら見るからに丈夫そうな塗装とコーティングが施されたブランクスは見た目だけでなくしっかりとしていてオーバーウェイト気味なルアーでも負けること無くフルキャスト可能。
特化している訳ではないけれど2.5号のエギから3.5号のエギまで当たり障り無く使用できる適度なパワーとテーパー設計。
ハイシーズンの秋イカ用に購入、もしくはオールシーズン用に購入と言う選択肢には間違いなくオススメ出来る一本だと思います。
初心者が最初の一本にするのも良いですし入門ロッドからのステップアップに選んでも満足感が高いでしょう。

何より自分的にはメタルジグ等のルアーへの適正の懐の深さが気に入りました。
アオリイカを狙っていて急にナブラが!とかエギに魚の様なバイトが!!とか言う時と言うのはけっこう多いですからね。
そんな時に気兼ね無く安心してルアーをつけて投げられると言うのは心強いし楽しいじゃないですか!
ブルーカレントでもそうですがヤマガのロッドの尖りすぎていないテーパーデザインはマルチパーパスロッドとしても魅了がありますね。
この一本を持って秋のアオリイカからライトな青物、ハタ等のハードロックフイッシュまで釣りに行きましょう。